4つの不安要素を解消!海外スキューバインストラクターへの道

ホンジャラス
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海外でスキューバダイビングインストラクターとして働きたいけど、いまいち自信がない。夢の仕事を手に入れるための決断には不安が付きものですよね。

未来のプロダイバーの皆さん、今こんなことを考えていませんか?

  • そもそも英語が中学生レベル。海外で教えるために英語は必須?
  • どのくらいの投資が必要?今の貯金で足りるのだろうか?
  • 今のレベルからインストラクターになるまで、どれくらい時間がかかるんだろう?
  • まずダイブマスターとして働いてからインストラクターになったほうが有利?
  • ぶっちゃけ安月給では?プロになってから食っていけるだろうか…。
  • どこでインストラクターの資格を取るのが良いのか分からない。

 

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脱サラ後、カリブ海にある世界屈指のスキューバダイビングスクールのプロ養成コースを卒業し、現在東南アジアで教えるインストラクターの私が、4つの主要な不安要素を分解します。私は33歳女性ですが、今までに出会い悩みを共有した数々の若手/男性/ベテランプロダイバーの視点も含めてご紹介します。

 

1.プロに必要な語学力

 

日本語が話せなくても日本でインストラクターとして働けるでしょうか?

 

絶対無理とまでは言いませんがチャンスは限られていると思いますよね。

海外でインストラクターとして働きたいけど英語が話せないのも同じことです。

その土地の言語を話せたらさらにプラスですが、まず英語力が前提条件です。

 

正直なところ、英語なしで日本人を採用してくれるダイブショップの話を聞いたことはありません。タイのように日本人が比較的多い観光地だからダイブショップの中に日本人チームを設置しているところは知っています。

 

それでも現地の人や他のチームの人とコミュニケーションが取れなければ楽しく効率的な仕事はできませんから、やっぱり英語は必要なわけです

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では実際どれくらいの英語力が必要なのかと言うと、辞書を使わずに乗り切れるくらいの実力は必要だと思います。なぜかというと単純に辞書を引くための時間なんてないからです。具体的にどんなことが英語でできないといけないかというと:

  • ダイビングの専門用語や言い回し
  • コース内容や関連知識に関する生徒への説明
  • お客さんを楽しませるためのユーモア
  • 器材やコースの販売
  • ボートキャプテンやダイブマスターとのコミュニケーション
  • 日常のたわいもない会話で同僚や現地の人々との友好関係を築く

 

文法的に間違っていてもいいんです。そして案外大切なのはあなたのキャラクター。

 

事実、私はこんな日本人インストラクターを知っています。彼の英語は単語をつないだだけのものなのですが、意思伝達能力が英語を母国語とするインストラクターよりも長けていました。

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それはなぜか。コースにもよりますが、スキューバダイビングでは短時間で叩き込まれる情報量がとても多いので、あまり細かいことをだらだらと説明していると生徒さんに飽きられてしまいます。

 

しかし彼の場合、単語の羅列なのでまず同じことを言うにも時間が短縮され、さらに日ごろからオーバーリアクションであることを活かし、生徒さんの注意を引くことが本当にうまかったわけです。

 

5~6人の生徒さんに「合図したら一斉に入水してね」と言っても大抵一人は遅れるものですが、彼はバンバンと鉄砲を撃つ真似をして一斉に倒れるイメトレをさせるので、彼の生徒さんたちに遅れはなくいつもまとまっていました。見ているだけで本当におもしろくおかしく、多国籍な同僚からも人気がありました。

 

また英語で教えたいのであれば、プロ養成コースも英語で受けるのが一番良いと思います。

 

ダイビングの専門用語の訳され方が言語によって若干不自然なケースがあるようで、ずっと日本語でダイビングを学んできた人がいきなり英語なり他の言語で教えようと思うと、ちょっと厳しいかもしれません。

 

例えば今までドイツ語でやってきたけど、今回はじめて英語でコースを取るという生徒さんから先日こんなことを言われました。

「英語の浮力という単語が、ドイツ語の教材ではまったく感覚の違う単語に訳されている」と。私は英語でダイビングを始め、これまで一度も日本語でコースを受けたことがないので日本語で教えられる自信がありません。

 

今まではたまたま日本人観光客がいない場所で教えていましたが今後はそうとも限らないので、ちょっと日本語の教材を読んでみました。

 

するとダイビング頻出用語の一つであるNeutral Buoyancy(ニュートラル・ブイアンシー)が、日本語の教材では「中性浮力」と訳されています。

 

でもダイビングでいう「ニュートラル」は「中性」というよりは、「ちょうどいい/ジャスト」と訳した方が合っているように思うのです。車をニュートラルなポジションに入れる、という文章でも中性という訳はちょっと変ですよね。

 

このような感覚の違いがあって、自己流で英語→日本語、日本語→英語とやっていると、教材では使用されていない単語なり言葉なりを生徒さんに教えてしまうことになり、テストの際に生徒さんが苦しむことになるわけです…。

 

 

だから教えたい言語でプロコースを取るのが個人的にはベストだと思っていますが、それはコースの内容・教材がすべて英語でもしっかり理解できるだけの英語力がある場合です。もし自信がなければ日本語でプロコースを完了し、英語の教材を入手して独学するなり、英語圏でダイビングをしながら学ぶなりして本末転倒にならないよう注意が必要ですね。

 

2.プロになるために必要な投資(お金と時間)

 

一般にダイブマスター以上がプロと呼ばれ、お金を稼ぐことができるようになります。ダイブマスターになるにはレスキューダイバーの資格が必要になりますが、ここではその資格はすでに取得済みであること、所属団体はPADIであることを前提に話を進めます。

 

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ダイブマスターコースにかかる費用は世界的にそれほど大きな差はなく約10万~13万円のようですが、基本コース以外にどれだけ付属品がついてくるかで若干違ってくるようです。またPADIに対するダイブマスター申請料として2万円ほどかかります。コース完了に約1~2か月は見積もっておくのがおすすめです。2週間でコースを完了した友人がいましたが、終えられるかヒヤヒヤしながら過ごしていましたし、現場でスキルを磨く時間が短すぎて後悔していました。何か月かけても基本的に費用は同じですから、生活費の工面さえ問題なければ半年かけてゆったり資格を取得する人も数多くいます。ほとんどのスクールでプロコース中はダイビングが無料ですので、自分のダイバーとしてのスキルアップも出来て一石二鳥です。

 

逆にインストラクターコースは2週間の集中強化プログラムのようなものです。最後の2日にあるIE(Instructor Examination)というテストに合格しなければインストラクターに認定されることができません。インストラクターコース自体は18~20万円ですが、IEとインストラクター申請料の合計6万円程度が別途かかるので要注意です。

 

また、プロになると1万5千~2万円ほどの更新料を毎年払わなければ、ライセンスを有効状態に保てませんので注意が必要です。これ以外に当然コース参加のための渡航費や参加中の生活費がかかります。

 

またプロとして働くにあたり、レンタル器材では雇ってもらえないことも多々あるので、早めに自分の器材に投資し使い慣れておくのが良いと思います。インストラクターコースに参加するダイバーのほとんどはウェイトとタンク以外のすべてを持参します。私はダイビングを始めて比較的早い段階で全部ひっくるめると少なくとも20万円は使って一式揃えました。

 

当時は泣く泣くでしたが、自分の器材の使い勝手を分かっているとパフォーマンスが安定することを実感し、後悔したことは一度もありません。決して安い投資ではありませんが、夢の職業に向かってボーナスを貯めて頑張りましょう!

 

3.プロになってからの現実

 

ここで、この仕事をしていると決まって聞かれる質問にお答えします。

 

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1.インストラクターの収入ってどれくらい?

まずインストラクターとしての主な雇用形態には、インセンティブのみの制度と固定給+インセンティブの制度があります。

 

インセンティブのみの制度

働くエリアにもよりますが、生徒さんを毎日持っていれば月10万円程度は稼げます。ショップによっては生徒数が多くて毎日インストラクターとして働くこともあれば、生徒さんがいなくてダイブマスターの仕事をするケースもあります。コースを教える際にはコース価格の30%程度x生徒数分が手取りとなりますが、ダイブマスターとしてダイバーの引率だけする場合は、ダイバー数に関わらず手取りが決まっています。器材やコース、ツアーパッケージを販売すると販売価格の10~20%のインセンティブがもらえるところも多くあります。ランチは提供されることもありますが、基本的に食費、モーターバイクで通勤しなければいけない場合の費用も実費です。大型リゾート内のダイブショップで働く際には宿が提供されるケースもあります。ケガや病気で出勤できない日は収入が一切ありません。

 

固定給+インンティブの制度

1)のインセンティブのみの制度に、5~10万ぐらいの固定給が加わります。

 

月に10万あれば、東南アジアの発展途上国であれば家賃も食費もまかなえます。大きな貯金はできませんが、頑張れば次の目的地への飛行機代くらいは貯められるものです。とにかくシンプルでベーシックな生活に満足できることが大切です。逆にオーストラリアやイギリスなど物価の高いところの場合、家賃を払うのも難しいかもしれませんので宿を提供してくれるショップを探した方が良いでしょう。

 

またモンスーンシーズンや冬季の到来で、1年のうち半分しか営業しないようなショップも東南アジアやヨーロッパには多くあります。シーズンのあるショップで働く場合には、オフシーズン中に働けるセカンドハウスならぬセカンドショップを他国や他エリアに見つけるプロダイバーがほとんどです。前半6か月はタイ東岸、後半6か月はタイ西岸かインドネシア、といった感じです。ただし、その6か月のうちにもピークシーズン・ローシーズンがありますので、やはり毎月一定の収入が約束される仕事ではありません。インストラクターよりさらに上の資格を取得したり運営に携わるような場合は、この限りではないと思います。

 

インストラクターって副業できるの?

他に本業を持ちながら副業でインストラクターをするプロは珍しくありません。平日は一般企業でバリバリ働き、週末にコースを教えるパターンであれば収入は安定しますし、1年のうち前半は契約社員などで稼ぎ、後半はインストラクターをすることも可能です。私が以前住んでいたシンガポールは横断するのに車で30分程度の小さな国で、海へのアクセスがとても便利でした。そのため、金曜夜に出港し日曜夜に帰港する船でのインドネシアやマレーシアへの週末ダイビング旅行が大人気。シンガポール在住の多くのインストラクターが、この方法で本業と副業を両立しています。

休みって取れるの?

ダイブショップ自体に定休日があったり、契約時に週6日制などと決められていない限り、ダイブマスターもインストラクターも基本的には無休です。モルディブやドバイの大きなダイブリゾートですと1年間勤続後30日の有給がもらえるところがあります。体力的に厳しい時もありますが、33歳の私でも数か月休みなしで働けています。長期的に考えてこれが体にいいか悪いかは別の話ですが、平日丸一日オフィスに座って週末家でだらだらしていたときより、毎日海に潜って無休のほうが精神的ストレスは圧倒的に少なく感じています。もちろん、ケガや病気で生徒さんの安全第一で働けないときは出勤しません。ショップも必ず理解してくれるはずです。

 

インストラクターとしての寿命ってあるの?

個人的にはないと思っています。先月、インドネシアでダイブショップを経営する現役インストラクターに出会いました。イキイキとして50歳くらいにしか見えない男性で、75歳と聞いたときは自分の目と耳を疑いました。ただ、パートナーが稼いでくれるのであれば話は別ですが、インストラクター一本で家族を養っていく、特にお子さんを育てるのは正直難しいかなと思います。考えてみれば、私自身を含め、今まで出会ったほとんどのプロダイバーが独身ですね。

 

さあ、海外でインストラクターとして働く覚悟ができたなら、いよいよプロ資格を取るためのスクール選びです!

4.プロ資格を取るスクールの選定

 

世界の至る所にある無数のダイビングスクール。その中でも一番いいスクールに行きたい!、そう思って当時の私もやみくもにネットで検索を開始しましたが3日ほどでやめることにしました。といっても三日坊主だったわけではありません。ただとにかくキリがなかった。それにどのダイブスクールもホームページで熱い自己PRをしてくるから当然どこもそれなりによく見えて、優柔不断の私にはとても効率的な手段には思えなかったのです。その後いろいろなダイバーに聞き込みをし、私は次の方法でスクールを決めました。今でもまったく後悔はなく、逆にプラスになっていることを実感することの方が多いです

 

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1.所属したい団体でフィルタをかける

まず考えたいのがどのダイビング団体に所属したいかということです。スキューバダイビングの世界市場を圧倒的に占めているのがPADIですが、その後を追うSSIやNAUIにも独自の強みがあります。また最近では元々「テクニカルダイビング」専門だったRAIDという団体が「レクレーショナルダイビング」市場に参入しました。その他、CMAS、SDI、IANTEDあたりもよく知られています。

 

補足:スキューバダイビングの主流は俗に「レクレーショナルダイビング」と呼ばれているものです。3種類のガスが入った3つのタンクを背負ったり、水深70mまで行くなんていうのは「テクニカルダイビング」の領域です。ゆくゆくはテクニカルダイビングのインストラクターもしてみたいという方も、まずレクレーショナルダイビングのインストラクター資格から始めることになります。

 

私はPADIに所属しますが、主な団体の一般によく言われる強み・弱みは以下の通りです。

 

アメリカ発のPADIはマーケティグにとても強く、多くの未経験者が「PADIを取りたいんですが」とスクールを訪れます。ダイビング=PADIという認識が根付いている証拠です。弱点としてはコースの進め方ががっちりと決められているので、多種多様な生徒さんを教える上でインストラクターが息苦しく感じることでしょうか。マニュアルにA→B→Cとあれば絶対にその順序を変えられません。またPADIは利益重視の精神です。実際PADIの経営陣にはダイバーはいないとか。

 

ドイツで発祥のSSIはPADIよりもコース費用が安いのに質はPADIに劣らず、PADIよりもインストラクターにフレキシビリティが与えられています。ダイビング業界にはクロスオーバーと呼ばれる仕組みがあり、一度PADIのインストラクターになっても後日必要なテストを受ければ他の団体に所属変更可能なのですが、PADIとSSIの二刀流インストラクターは珍しくありませんし重宝されています。特にヨーロッパ・東南アジアではかなり高い認知度ですが、6000以上のスクールが教えるPADIに対して、SSIを教えるスクールは3000弱ですので規模という点ではまだPADIに劣ります。

 

NAUIもアメリカ発ですが起源はPADIよりも少し古く、利益重視であるPADIに対して今も非営利の精神のまま活動を続けています。今まで出会ったNAUIライセンスのダイバーは皆スキルレベルが高かったのですが、どうやらPADIのアドバンスコースで学ぶことをNAUIではオープンウォーターコースに相応する段階で教わるそうです。テクニカルダイビングにも強く、市場獲得率は低いものの根強いファンを持っています。

 

もともとテクニカルダイビング専門だったRAIDはまだ日本国内に事務所はありませんが、全ペーパーワークをデジタル化、教材をオンライン化したことで認知度が高まっているようです。PADIを教えるにあたり必要になる紙の量、ハンパないですからね…。幹部はイギリスやオーストラリア出身のベテランダイバーで、何十年もの経験と他団体での経験を活かしRAIDを発足させました。

 

こうして見ると、団体の精神やスタンダード、顧客へのアプローチの仕方など本当に様々です。他のメジャー団体にもたくさんの魅力がありますが、私は仕事の見つけやすさでPADIを選びました。PADI取得後に他団体へクロスオーバーするのは、プロダイバーとしてある程度の経験を積んでからでも遅くないと思っています。個人的にPADIとRAIDの二刀流になることを考えている今日この頃です。

 

2.CDC (キャリア・デベロプメント・センター) で絞る

所属する団体が決まればいよいよスクールの絞り込みですが、まず私はPADI CDC以外は切り捨てました。CDCはキャリア・デベロプメント・センターの略で、特にインストラクター(かそれ以上)の養成が主なビジネスとなっているスクールのことを指します。トレーニング内容がPADIの厳しい基準に沿っているのはもちろんのこと、職探しのお手伝いや内部インターンシップによるスキル向上プログラムも提供します。メンター制度を導入しているところもあり、不安を抱えたまま過ごすことのないようケアしてくれるところも珍しくありません。あれ、5スターとか星の数は大事じゃないの?とお考えかもしれませんが、CDCとして認定されるには、そもそも5スター・インストラクター・デベロプメント・センターでなくてはいけませんので、星がないのが最大の星みたいな感じですね。CDCを選ぶことでほぼ約束されるのは:

1)経験が豊富でダイバーとしてのとスキルが高い所属スタッフ

2)プロを育てるのに適した施設・設備・メンテナンス

 

さて、ここからがネットの検索だけではなかなか把握できないけど、絶対に知っておくべき情報であり、後の満足度を高める最大のトリックです!トリップアドバイザーを活用したり、スクールに直接問い合わせたりして是非チェックしてください。ダイバー仲間が誰か知り合いでそのダイブスクールに行ったことがある人がいないか聞きまくって情報収集してください。

 

3.規模の大きさで絞る

スクールによってはダイブマスター候補生を月に3名しか取れないところもあれば、毎週5名新しい候補生を受け入れるメガスクールもありますが、個人的には後者を選んで正解でした。

 

なぜなら、メガスクールにはそれだけの数のダイブマスターを育てるだけの人員と施設があり、トレーニング内容やスケジュールも体系化・管理されているので、いつ何をしなければいけないのかがちゃんと分かるからです。

 

こういうスクールは必然的に評判がよく、実際に相手にできるプロ養成コース以外の一般のお客さんの数も多く、トレーニングの質がぐっと上がります。

 

私のスクールでは年中無休で、ダイブマスターは朝6時半から乗客者リストを作成し、20人乗りスピードボート2~3隻に1人2ダイブ用のタンク、緊急用酸素タンク・救急箱・水・スペアのダイビング器材/用具一式を積んで1日を始めます。

 

お昼に帰ってきたらソッコーで荷卸しし、もう一度積み直します。夕方5時には4ダイブを終えヘトヘトですが、夜はナイトダイブを手伝ったりダイビング理論の勉強をしていました。規模が大きいだけに多国籍で友好的ですが、社交的・積極的に殻を破っていくタイプでないと埋もれてしまう可能性があります。正直プロダイバーには不可欠の素質ですが、自信のない方は小・中規模のCDCの方がいいかもしれません。ご参考までに私がプロ養成コースに参加したUtila Dive Centerの紹介ビデオをご覧ください。CDCならではの取り組みや雰囲気、規模の大きさがお分かりいただけると思います。

 

Get to know Utila Dive Center – This is UDC!

 

4.実際に教えてくれる人の質で絞る

スクール自体の響きがどんなによかろうと施設がどんなに美しかろうと、ダイブマスターやインストラクターを教える人が良くなければどうしようもありませんよね。

 

ダイブマスターコースでは24種の水中スキルデモンストレーションを学びますが、デモしてくれるインストラクターの質で自分の質が決まるようなものです。3人インストラクターがいれば3様のデモがあると言っても過言ではないほど、同じスキルでも強弱の付け方やテンポでまったく違う印象を受けます。初心者の生徒に戻った気持ちで見て一番分かりやすいデモを身につけなければ、自分が教えた時の生徒さんを高いレベルに仕上げることができないわけです。私のスクールでは、5点満点のデモに対し実際の合格点は3点でしたが、最低でも4点取らないとパスさせてもらえず練習し直してから再テストでした。また、理論の勉強においても教えてくれる人の質がテスト対策はもちろん、将来の生徒さんに分かりやすく教えることができるかに関わってきます。

 

インストラクターコースではPADIがIE前日に試験官を送ってきますので、スタッフと仲良くなっておけば高得点がもらえるはず…なんていう作戦も通用しません。そもそもインストラクターは人命にかかわる判断をしなければいけないこともありますので、ある意味人の命をあずかる仕事です。このインストラクターコースを教えるのはコースダイレクターやスタッフインストラクターですが、彼らが厳しければ厳しいほどいい。

 

私のスクールのコースダイレクターはその実績でかなり有名で、スタッフダイレクターも引っ張りだこのフリーランスの女性でした。二人ともとても辛抱強く全員を合格させたいと本気で教えており、もう何か月も彼らの生徒のIE合格率は100%だと、同スクールを卒業したインストラクターに聞いたのが、今となれば私がこのスクールに決めた一番の理由かもしれません。

 

コース中2度本気で怒られて凹みましたが、そのおかげで今のところ人命を危険にさらすことなく教えてこられています。時には水中でのたった一つのミスについて30分以上議論させられたり、理論テストの模試で実際の合格点よりも最低10点多く取らないと何度も追試があったりと、朝7時から深夜まで徹底して鍛えられました。水中でのスキルデモも当然必要になりますので、やはりダイブマスターコースで良いインストラクターからしっかり学んでおくことが大切なのです。

 

 

またどの団体にもスタンダードと呼ばれるペーパーワークやコースの運び方の規定があり、これを理解していないと団体からお咎めを喰らうこともあります。一緒に働いたインストラクターに「規定だとこれでいいんだよね?」と確認のために聞いて、「そんな規定そもそも知らなかった」という答えが返ってくると、正直ぞっとするものです。教えてくれる人の質は、将来の生徒さんや同僚にどれだけ信頼されるかにも影響しますので、自分が尊敬できるコースダイレクターやスタッフインストラクターを見つけましょう!私の場合、メガスクールであってもプロコースの問い合わせは自分で対応する、というコースダイレクターの姿勢も最終決定に大きく影響しました。

 

5.立地条件で絞る

水温、海面や水流の状態、遭遇できる海の生き物はもちろんですが、スクールまでの通いやすさも考慮に入れたいですね。またボートダイブが主流なのか、ショアダイブ(ビーチダイブ)が主流なのかもその後のキャリアに影響するポイントです。

 

沖縄やタイのメジャーな島くらいの大きさだと、毎日お客さんを車で送迎するのはダイブマスターの仕事だったりします。インドネシアやカリブに点在する一本しか車道がないような小さな島ですと、お客さんは自分でお店まで来ますし自分も近場のアパートから通えるので楽です。

 

6.コストで決める

ここまでくればあとはコスト。スクールによっては、インストラクターコース終了後に他のコースを取得することや、何か月かそのスクールで継続して働くことを前提にインストラクターコース自体を実質無料にしているところがあります。倍率は高いと思いますが、隠れコストや理不尽な条件がなく、上記1~5のポイントをすべておさえているスクールなのであれば応募してみる価値はあるかもしれません。重要なのは、他人にとってではなく「自分にとって」ベストなスクールを選ぶことです。

 

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