4年後の東京オリンピック。
問題は山積みのようですがボランティアの募集を心待ちにしている人も多いと思います。
私はロンドンオリンピックや国際ラグビー、サッカーの試合などイギリスで数々のボランティアを経験してきました。
これから募集が待ち望まれる東京オリンピックのボランティア志望の人、海外でボランティアを経験してみたいなという人に、私なりに経験したこと、思ったことを紹介したいと思います。
国際競技のボランティアに応募する!
イギリスで行われているスポーツの国際試合では
ほとんどのイベントでボランティアの募集があったりします。
ラグビー、サッカー、陸上、水泳、などなど。
最近ではインターネットで募集したり応募したりが主流ですが、大々的に人員を募りたいものなんかは現地の新聞でも募集しています。
特にインターネット上で募集しているものは
通訳ボランティアが欲しいという観点から
海外からの応募も見込んでいるものも多いんですよ。
ビザの要件さえクリアすれば、日本から日本人の応募もウェルカムなんです。
ボランティアの日程に合わせて語学留学!
私と一緒に仕事をした韓国人の女性は、インターネットで応募し、そのボランティアをするというので初めてイギリスを訪れたという「観光がてら」のボランティア人員でした。
応募理由も「有名サッカー選手と直に会えるから」という理由でしたが・・・・。
それにしたって活動期間の旅費やボランティア開始前にある訓練の数々に韓国から通って来るその体力や旅に費やす時間! 現地に住む人間からしたら「飛行機で12時間以上もかかる彼方からはるばる・・・」と、他人事ながら心配になったものです。でも持ち前のバイタリティーで難なく活動をこなし、その上観光もめいっぱい楽しんでいた様子。
有名選手との出会いを夢見て、せっせとロンドンに通ってくる体力と精神力、かなりのツワモノでしょう。
このような観光がてらボランティアも一案ですが、イギリスの場合、かなり早く(だいたい4年前、遅くとも2年前)から募集予告や実際の募集を開始しますので、留学を考え中の人は、目的のイベントをめがけて留学するのもきっかけの一つとしてオススメです。
活動を通じて親しい友人GET!
私もそうですが、スポーツ関係のボランティアを一度すると面白くて結構やめられなくなります。
中毒のように何度も参加しているうち、同じように中毒にかかった「顔見知り」ができたりもします。もちろん友達もたくさんできますよ。特に偶然家が近かったりすると、その後かなりの頻度で会うようになったりする親しい友人に発展したりもして。
英語圏の募集はハードルが低い?!
イギリスでの通訳ボランティアは「英語が必須」というハードルの低さから世界中の言語を隈なく寄せ集めることができます。
これがスペイン語が必須、ドイツ語が必須、とかなるとボランティアの国籍に偏りが出てくるらしいのですが、英語は世界共通言語なだけあって、人員は世界中から集められるという利点があります。
大概どこかの言語ボランティアが足らずに、その国の人には不便ながら英語だけで対応してもらう、ということが多いのですが、イギリスの場合ほぼ世界中の言語の通訳を揃えることができます。なんだかかつての大英帝国の威光を見る思いですよね。
中には「それはどこにある国?」「どんな文化なの?」「どんなものを食べているの?」など、日本で一生を過ごすと知ることも見ることもなかっただろうと思われる遠い国に住む人々と文化交流する機会に恵まれます。
気軽に参加したはずのボランテイアで自分では思いもよらなかった自分の中にある何かを
大きく目覚めさせるきっかけになることもあります。
グローバルな思考回路を実体験で習得!
私はイギリスで育ったこともあり、どちらかというと日本語が話せるイギリス人枠で仕事をしていたので言語サボートチームのマネージメントを任されていたのですが、面白かったのは個々の働き方でした。
働き方にはもちろん「お国柄」があるのですが、「責任感」のような義務ではなく「個人の感情に負う」ものにはほぼ国境がないことを知りました。
多くの国の人々は「自分の仕事をちゃんとこなす」こと第一主義で、他の人の仕事を手伝うことをよしとしないのが通常です。
とある国の人は「自分の仕事以外のことは一切手を出さない。」ということで有名なのですが、その某国の人は日本文化が大好きで日本の人と接すると楽しいという理由だけで日本語の通訳が少なく、私一人では対応しきれなくなった時などよく私の仕事を肩代わりしてくれました。
与えた以上の仕事は非常に頼みにくい某国の人ですが、人間の感情とは不思議で、感性が動けば理屈抜きで仕事をしてくれるとても心強い仲間でした。
人の輪で世界地図を作る?!
もう一つ面白かったのは、休憩の時、雑談の時間。
不思議なんですが、人々が集まってコーヒーを飲む場所が世界地図そのものでした。
中国・韓国・日本の人たちがひとかたまり、インド・スリランカ・ネパールの人たちがひとかたまり、などなど。どういうわけか、文化の近い人たちが自然とよりあいコーヒーを飲んでくつろぐ光景が頻繁に見られました。
日本に住んでいると隣人を疎ましく思うことも多いのですが、いざ海外に出てみると、この隣人たちが自分たちと文化や感情の多くを共有していることを実感することになります。
ヨーロッパ民族に囲まれた中でずっと仕事をしながら、コーヒータイムでふとアジア民族と一緒になった時のなんというか・・・ホッとくつろげる不思議な感覚。
この感じはなんなんだろう・・・と、毎回思う不思議な時間です。
まとめ
(1)インターネットで国際競技のボランティアを検索してみましょう
(2)語学留学を考え中の人は日程を考慮してみましょう
(3)いろんな人と出会って、いろんな会話を楽しみましょう
(4)今まであまり知らなかった国の人々と文化について話してみましょう
(5)切磋琢磨しながら国際感覚をやしなってみましょう
(6)知れば知るほど面白い!世界中の友達を観察してみましょう
いろんな文化や風習を知ってみたいそこのアナタ!
英語を試してみたいそこのアナタ!
スポーツを間近で特別な場所で観戦してみたいそこのアナタ!
世界中の人々が一堂に会するイギリスでのスポーツ関連ボランティアに一度応募してみてはいかがでしょう。
心のアルバムに一生残る一コマを経験できること、請け合いです!
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